本日6月26日にリリースとなった、日本語入力支援システムのATOK 2015 for Mac を、早速アップグレードインストールしてみました。しばらくATOK Passport にしてから機能面をあまり見てなかったので、今回は新機能の試しと自分の中での既存機能の棚卸し的なレビューです。(約4分な記事:約2,000文字)
ATOK Passport からアップデート
私はオンライン定額制サービス版であるATOK Passport を利用しています。なので実は今日のリリースは知らなかったのですが、無事バージョンアップにありつくことが出来ました。
いろいろと連携が増えたみたい
ATOK 2015 for Mac のアップデートが終わりスタートアップ画面から以下、初期設定を進んでいきます。何やら今回もいろいろと連携機能が増えてるみたいで都度都度リクエストが入りました。
Mac スマート連携がより強化されたみたい
2013から搭載された、Macとの連携を強化する機能である、Mac スマート連携がこれまでの、Mac辞書やアドレスブック、iTunes だけではなく、iCloud カレンダーなどにも範囲を広げ、より強化されたようです。この辺りもどどっとアップデートが来ていました。
ATOK 2015 for Mac 新機能
ATOK 2015 for Mac で追加された新機能でいくつか試したものをレビューしてみます。
ATOK ナントカ変換が面白い
セットアップをすすめる中で、”ATOK ナントカ変換” なるダイアログが登場しました。なんじゃこりゃ?と思いながらセットアップを進めました。インストール後試してみるとなかなか面白くて便利でした。
セットアップしたトリガーの通り、[なんとか]+[単語]または、[まるまる]+[単語]、[?]+[単語]で、単語の前に付くアノニマスな言葉の候補を出してくれるというものです。 実際に試してみました。
類語ファインダー
連想される言葉を候補解説~変換してくれる機能です。 おそらく今回のアップデートで個人的には一番役に立つ機能だと感じています。 入力中に[Control]+[A]キーを押すことで、その単語に類似した別の単語に変換できると言うものです。
これまではシソーラス類語辞典のサイトなどをその都度利用していましたが、簡易なレベルであればこの機能で十分そうな雰囲気です。
プレミアム限定辞書
三省堂国語辞典やジーニアス英和/和英辞典などが利用できるサービスだそうです。 コレはちょっと塡まりました。実はこの機能が使えなくて1時間ぐらい試行錯誤してしまいました。果てはサポセンに電話をして使い方を聞いてみたのですが、結局は私の解釈違いというかサイトの表現の問題的な話でした。
プレミアム限定辞書はパッケージ版のプレミアムエディションのみ
私はATOK Passport プレミアム を利用しています。ということでてっきりこのプレミアム限定辞書と言うものが利用できるのだと思っていました。結果として確認してみたところ、パッケージ版のプレミアムエディションを購入した場合にのみ、これらの辞書は別バンドルとして入っているとのことでした。それを別途インストールするとこのプレミアム限定辞書は利用できるのだそうです。今のサイトの表現だとちょっとややこしい気もします。これからご利用をお考えの方はご注意ください。
ATOK for Mac 既存機能の棚卸し
棚卸し的にこれまでも搭載されていながら私が使っていなかった機能もこの際なので棚卸し学習してみました。
これまで何で使っていなかったのだというのを2つ挙げます。
文字列から変換候補を表示
これは、とっさに入力したときに、英数になっていて、半角英数で日本語を打ってしまった場合に[かな]キーを2回押すことで日本語に変換~候補表示してくれるという機能です。これを使えば、いちいちデリートキーを連打して消し直して打ち直すというイタい手間が省けます。再学習してみて、この機能をこれまでなんで使っていなかったのだろうと思っています。
ATOK 連携電子辞書(クラウド辞書)
文字入力変換中に[Control]+[W]キーを押すことで、クラウド経由で言葉の意味を確認できる辞書機能です。 クラウド経由な活きた辞書がありながら、主にクラウドバックアップとiPhone へのシンクロを目的にATOK Passport にしていたので、この機能もあまり使っていませんでした。あー、もったいない…。
もっと有効活用しないとね…
キーボード入力システムひとつみても進化は大変なものだとあらためて感じました。 いつの時代もそうかも知れませんが、機能に人間がついて行っていないなと思わされる典型みたいな出来事でした。せっかくの定額制なので、より有効に活用していこうと思います。