先日オートバックスによったときに、偶然にもハイレゾ音源対応カーオーディオの体験イベントと遭遇しました。今回は、それまであまり知らなかったハイレゾ音源対応カーオーディオのお話しです。(約4分な記事:約1,900文字)
ハイレゾ音源の体感イベントと遭遇
夕暮れ時、ちょっとした消耗品を買いにオートバックスへ行きました。入り口のところでなにやら派手にラッピングされたプリウスが展開されています。 何だろうかとよく見てみると「ハイレゾ体感」とのぼりにはあります。どうやらハイレゾ音源対応のカーオーディオ試乗体験車のようでした。
カーオーディオにもハイレゾ音源対応があるのね
最近家電量販店などでもハイレゾ対応のホームオーディオや携帯ミュージックプレイヤーなどは普通に見かけるようになりました。勝手にそれらのプレイヤーだけのものという先入観を持っていたので、カーオーディオにもハイレゾ音源対応があることを知って、少しばかり新鮮でした。
そもそもハイレゾ音源って何よ?
詳しくはWikipedia「ハイレゾリューションオーディオ」などでご確認いただければと思います。 ザックリ言うと、CDの音質よりもさらに高くて、収録前の音質により近い音源の総称とでも言いましょうか。 映像でハイビジョンや4Kなどの規格があるのと同じように、音にもそういったさらに細密で大容量になったデジタル音源方式があると言うところでしょうか。
より正しく知りたい方は、詳しく載っていたのでこのサイトなどを参考にしてみてください。
ハイレゾカーオーディオをお試しさせていただきました
にわかな蘊蓄はそれぐらいとしておいて、遠巻きにイベントのキャラバンカーを眺めていたら、スタッフの方からお声がけいただきました。ということで、ハイレゾオーディオのチューニングされているプリウスへ試乗です。
3種類の聞き比べで圧倒的な差を体感
主にクラシックやジャズのサンプルで体感をさせていただきました。 次の3種類での聞き分け体験でした。
聞き比べてみると、ピアノの音の伸び、ギターやシンバルの振れたあとの余韻音などが、全く別物に聞こえます。目をつぶっていたらリアルに自分の前に楽器があるか無いかぐらいの感覚の違いに感動しました。
雰囲気的には、ペラペラな毛布(MP3)と普通の綿布団(CD)と高級な羽毛布団(ハイレゾ)ぐらいな体験の違いとでも言いましょうか…。(謎)何はともあれ、この違いは圧巻でした。
KENWOOD の「彩速」というシリーズ
なかなかインパクトのある体験をさせていただきました。ということで戻ってから実際のモノについてもう少し調べてみました。今回体験したオーディオはKENWOOD の「彩速(さいそく)」というシリーズでした。
ハイレゾ対応のカーオーディオ機器はまだ少ない模様
調べてみるとカーオーディオでのハイレゾ音源対応機器は、まだまだカーオーディオというカテゴリでは創世記のようです。
現在、今年2015年2月に発売されたこのKENWOOD の彩速ナビ(MDV-Z702/W)とハイレゾ音源に対応したスピーカー(KFC-XS1700とKFC-XS1600)のみのようです。
既存音源のアップコンバートもしてくれるらしい
楽曲自体もハイレゾ音源出なければならないこともあり、まだまだ普及は途上なのかと感じていました。しかしこのAVナビは、既存のMP3 音源やCD 音源をハイレゾ音源に近い状態に変換して再生する機能も備えているよです。そうなると、完全では無いにしても、音源資産も活用することが出来そうです。
案外お手頃な価格設定では?
テレビがハイビジョンになったときのように、やはりこれも価格帯がかけ離れているのだろうかというイメージを最初は持ちました。しかしそんなに浮き世離れした価格帯ではないようです。
実売価格でAVナビが10万前後、ハイレゾ音源対応スピーカーが2-3万というところのようです。一昔前のまっとうなカーナビ刷新とほとんど変わらない価格帯だと感じます。
車室というプライベート音響室
こういう価格帯でハイレゾ音源対応ができるのであれば、こだわりのある方ならデッドニングや静音対策などをすれば、案外お手頃な価格でプライベート音源室を持てるということだとも感じました。 今すぐではありませんが、そのうちハイレゾ音源対応はしてみたいところです。